人気が高まりつつあるキックボード
自転車やスクーターなどは手軽に利用できる移動手段として人気を集めていますが、最近じわじわと人気が高まっているのが電動キックボードです。
キックボードといえば、スケートボードに両手で握ることができるグリップがついた乗り物で、三輪もしくわ二輪のものが主流です。
従来のキックボードは移動するのに足を地面でキックしてその力で走るものでしたが、最近は電動で動くものが登場したことでより移動が手軽になりました。
楽に走行できて移動手段に最適なキックボードですが、最近法の改正によりいろいろな問題が浮上してきました。
法の改正による緩和
2021年の12月に警察庁から示された道交法が現在物議を醸し出しています。
その法の改正案の内容というのが20km/h以下で走行するものの場合16歳以上であれば運転免許要らずで乗ることができるというものです。
法律上キックボードの扱いというのが自転車と同じものですが、ナンバープレートやサイトミラーなどが乗るのに必要とされています。
さらにキックボードに乗る際のヘルメットは絶対にしなければいけないというものではなく努力義務という点も少し問題を感じる点です。
生じうる変化
上記の改正案通りになれば、16歳以上であれば電動キックボードに乗れるようになるわけだが、16歳といえば大体高校1年生の年代です。
今までは原付一種等の車両区分に当てはまっていたキックボードが免許不要の自走パーソナルモビリティになってしまうかもしれません。
そうすると、免許要らずの手軽さから多くの高校生が電動キックボードを移動手段として選択するものも大勢出てくる可能性があります。
こういった緩和の変化が出てくると、新しい問題が浮上することも多く、電動キックボードの規制緩和もそれに当てはまる可能性が十分にあります。
まとめ
キックボードなど、モビリティに乗るとなれば現在の道路の交通システムでは危険やリスクなどがついてまわります。
免許なしで16歳の子供が電動キックボードに乗ることは権利や責任の面から見てもなんとも言えない問題です。
規制緩和によって移動手段の選択肢増え、便利になることは間違いないのですがそれによる事故、キックボードによって事故が増えるなどすれば若者の起こす事故に関する問題も深刻化していくでしょう。
16歳以上の高校生が道路交通法を学ぶ機会はほとんどなく、そのため高校生が電動キックボードを主に利用するようになれば教育現場はもちろん、警察などの機関も対応に追われるという自体は安易に想像ができるため、今後この問題がどのように進展していくのか注目したいところです。
便利と安全性の両立が非常に難しい問題でもあるので、安全な道路を守るためにもこの問題は慎重に進めていくべき問題でもあるでしょう。