そもそも降水確率とはどんな確率?

降水確率とは、「雨が降る確率」のことです。
当たり前のように思えますが、ツーリングなど長時間アウトドアで過ごす機会が多い方にとっては扱いが難しい確率でもあります。
ロングツーリングを予定している日の降水確率が「50%」だった場合、果たしてその日は雨が降るのでしょうか?
雨中での走行を前提にした準備をはじめからしておくべきなのか、悩ましい思いをさせられることも珍しくありません。

この降水確率とは、予報の対象となっている地域内で一定の時間内に雨が降る確率を示したものです。
つまり降水確率が50%の場合、2回に1回の割合で1mm以上の雨が降ることになります。
厄介なのは、あくまで「降る確率」に過ぎないということです。

例えば1時間の降水確率が100%の場合、その1時間の間に雨が降れば的中ということになりますが、1時間の間ずっと雨が振り続けているとは限りません。
ほんの10分ほど振っただけで、残りの時間は晴れている可能性もあります。
あるいは降水確率が50%でも、1時間の間ずっと振り続ける状態になることもあるのです。
つまり、降水確率では降水の時間や降水量まで把握することはできず、降水量の予想なども参考にしたうえでツーリングの計画を立てていく必要があるわけです。

降水確率は何%くらいを信じればいいのか?

降水確率に関しては、「何%くらいを信じればいいのか」という問題もあります。
2回に1回的中する50%の場合、雨中の準備をしたうえでツーリングをしても2回に1回はそれが無駄になることになります。
さらに30%くらいになると準備が無駄になる可能性のほうが高くなるわけで、「何%くらいから雨中の走行を想定すればいいのか」という悩ましい問題も出てくるのです。

基本的には、降水確率が50%を超えている場合、雨が降ることを想定したうえで準備や計画の検討をしたほうがよいでしょう。
2回に1回の確率ならかなり高いですし、もし準備せずに雨に見舞われたら面倒になってしまいます。

また、現在の天気予報はかなりピンポイントでの予報も行っています。
移動先の地域の降水確率を細かくチェックし、50%を超えるエリアは避ける、降水確率が低い地域を通るルートに変更する、といった柔軟な対応をしてみるのもよいでしょう。
一番の目的地の降水確率が70~80%で雨が降る確率が高い場合には、思い切って中止するといった基準を設けてもよいかもしれません。

あとは、やはり降水量のチェックも欠かさないようにしましょう。
1時間の降水確率が80%で降水量が1~2mmよりも、降水確率が50%で降水量が5~6mmの方がしっかりとした雨対策が必要になるからです。
50%を超えたら、雨が降ることを想定したツーリング計画か必要になると見るべきでしょう。
スマホならリアルタイムでチェックもできますから、事前の準備はもちろんのこと、ツーリング中の対策もしっかり行っていきたいところです。