Vストローム800DEの2024モデルの特徴

スズキのVストローム800DEは、同社が展開している「Vストローム」シリーズの中でもっともオフロードでの走行、とりわけ悪路での走行に適した性能を備えたアドベンチャーモデルです。
もともと人気の高かったこの800DEシリーズに2024年モデルが登場し、ファンの間から早くも注目を集めています。
このモデルそのものが2023年に発売開始されたものですから、たった1年で早くも新モデルが登場したことになります。
それだけに、「どれだけ変えてくるのか」「基本的にはみな一緒なのではないか」などといった意見が飛び交っていました。

今回の2024モデルでは、新しいカラーを追加することによってイメージの刷新を図る狙いがまず見てとれます。
このVストローム800DEでは、これまでのVストロームシリーズの基本を踏襲した「疲れにくく乗りやすい」面を備えつつ、先述したように悪路での走行を可能にした点が大きな特徴となっています。
悪路ではやはり振動による不安定な乗り心地が大きな不安材料となるわけですが、Vストローム800DEでは振動を抑えつつもパワフルな走行を実現しています。
中回転域でのトルクも心地よい感触をもたらしつつ、決して運転に悪影響を及ぼすものではなく、安定性と操縦の充実感の両方を味わうことができます。

さらに多彩なエンジンモードを備えている点も特色すべき部分で、このモードの選択によってアクセル操作をしたときの反応に違いが出てきます。
しかもトラクションコントロールやABSにも細かな設定が可能なモードが用意されており、それらを個別に設定することで多彩なシチュエーションに合わせた最適な運転モードにすることができます。
エンジンそのものもコンパクトなので、オフロードだけでなくオンロードでの走行にも適しており、長距離のツーリングなどでもパワフルで心地よい走行を楽しむことができるでしょう。

オフロードバイク、とくに悪路での走行を想定したバイクの場合、その性能に特化しすぎて他の用途では使いにくい、自由度に欠けるといった問題も見られがちですが、このVストローム800DEではそうした難点もなく、これが高く評価されている理由でしょう。
今回の2024年モデルではこうした基本的な魅力を踏襲しつつ、新たなカラーとして爽やかなパールテックホワイト、硬派な印象のマットスティールグリーンメタリックが加わっています。

Vストローム800DEの2024モデルの基本スペック

Vストローム800DEの2024モデルの総排気量は775cc、重量は230kgで、燃料タンク容量は20Lです。
シート高は220mm、最大トルクは6800rpmで、いかにもオフロードバイクにふさわしいパワーを備えています。
それほどサイズは大きくなく、体格・体型を問わず乗りやすい設計担っている点も特色・魅力として挙げられるでしょう。