ロシアのウクライナ侵攻

毎日テレビを見ていると、ロシアによって行われているウクライナ侵攻のニュースばかりが流れるため意識しなくてもニュースが目に入ってくるでしょう。
そんなロシアによるウクライナ侵攻は世界情勢にも大きな影響を与えており、いろいろな部分でその侵攻による影響が出てきています。

様々な業界に与える影響というのはマイナスのものが多く、打撃を受けている業界も少なくありません。
実はあまり意識していない人も多いかもしれませんが、今回のロシアによるウクライナ侵攻ではバイクや自動車関連のメーカーも影響を受けています。

大手メーカーが輸出停止

帝国データバンクを参考にしてみると、ロシアやウクライナの地域に進出している日系の企業は多く、その数は370社を超えていると言われています。
その370社のうち製造業の会社が全体の4割をしめており、その製造業の企業の多くや自動車や自動車部品のメーカーが多いということも分かっています。

3月2日になるとホンダはロシアへ二輪と四輪の輸出の停止を皮切りに、4日にスズキもホンダと同様の処置を発表しました。
さらんひ同日の夜になるとヤマハもバイクなどの輸出を当面の間停止するという発表がされるなど様々な大手メーカーが輸出を停止しているなど影響を受けています。

受ける影響は大きい?小さい?

二輪というマーケットに焦点を当てると、ロシアの二輪マーケットというのは年間販売台数が1万台程度なのでそこまで大きいものとは言えません。
そのため今回の大手の企業が行った措置によってそこまで大きな打撃を受けないという考え方があります。

しかし中にはロシアへ中古バイクを輸出することで年間20億もの売上を上げている企業などもあるため一概には全く影響がないとも言い切れません。
バイク関連の業界でも中古車販売を行っている会社のようにロシア・ウクライナで多くの利益を上げている会社ではかなりの打撃を受けていると言えます。

半導体の影響

ロシアやウクライナには半導体に必要な資源が存在しています。
半導体製造に必要不可欠なネオンの7割はウクライナに、自動車の排ガス触媒に使用されているパラジウムの4割はロシアに依存しているというのが現在の状況です。
そのため戦争が長引けばそのあたりの影響が強く出てくることが考えられます。

実際半導体は、ずっと供給不足という状態に陥っているため日本国内でも新車の数が足りておらず、人気のある車だと手に入りにくいという状況になっています。
短期的なものであればそこまで現状と変わらない可能性もありますが、長引けばより影響は深刻なものとなっていくでしょう。

ガソリンへの影響も

ライダーや車に乗る人の目線で考えるとガソリンへの影響なども心配な点です。
ロシアは原油や天然ガスのシェア率が高い国でもあるのでロシアに対する制裁の影響によって供給の滞りがすでに打撃を与え始めているのが現状です。

日本政府によってガソリン補助金を3月10日から25円引き上げることが発表されましたが、値下がりにそこまで貢献していないという現状もあります。
そのため、既に値上がりが問題になっているにも関わらずロシア・ウクライナの影響を受けるともっと深刻化していく可能性があります。